火口近くでも植物は生きている!
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火山の過酷な環境では植物は生きられない!?
いいえ、桜島の火口近くには火山ガスに強いススキやイタドリ、少し離れるとヒサカキやヤシャブシ、もっと離れるとクロマツやタブノキがたくましく生きています。大噴火のたびに溶岩で埋め立てられ、岩だらけになりますが、そこに植物は、また新しい命を育み始めます。コケ、地衣(ちい)類に始まり、草原ができ、クロマツなどの陽樹、そしてタブノキなどの陰樹が育ち、長い時をかけて森へ。いろいろな時代に溶岩が流れた桜島は森ができるまでの変化の過程を観察できる天然の博物館なのです。
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3時代の植生ウォッチング!
安永(1779年)、大正(1914年)、昭和(1946年)と、3時代の溶岩がある有村海岸。
木々に覆われた古い溶岩と、クロマツや岩肌が目立つ新しい溶岩の植生をウォッチング!